この写真。TVでは、大事な役目を果たす小道具として実際に使われた。
フジTV「パーフェクト リポート」出演話し
~学校長 堀 純~
平成22年9月17日テレビドラマの撮影が自由が丘の理容店で行われた。
全理連(全国理容生活衛生同業組合連合会)から学校へ紹介があり、テレビドラマの理容師役の出演を依頼された。
理容師役の年齢の条件が60歳以上というので、わたしが出ることになった。
テレビドラマは10月から始まる新番組だ。パーフェクトリポートという女優の松雪泰子さんが主演する落ちこぼれ女性テレビレポーターの物語である。
その記念すべき第1話で、総理大臣の髪をカットする理容師の役だ。
最初は一人だったのが脚本の変更で急に理容師の奥さん役が必要ということになり、わたしの妻を急遽出演させることになってしまった。
9月17日、東急東横線「自由が丘駅」近くのイガラシ理容室での撮影が始まる。
当日は指定された午前11時に行ったが、前のロケが遅れているという連絡が入り昼食をとりながら待った。
自由が丘といえばおしゃれなお店が多く、若い人たちがショッピングを楽しむ町だ。その中でイガラシ理容室は昔の床屋さんという雰囲気の店で、それが今回のドラマの設定にピッタリと合っているということだった。
撮影が始まる前にわたしたち2人と総理大臣役の俳優、石橋凌さんとの3人でお店の前で写真を撮った。それはすぐにプリントされてお店の床棚の鏡の前におかれた。これは総理大臣がイガラシ理容室のご主人との長年の付き合いをあらわす小道具でした。
ドラマのあらすじは、総理大臣のスキャンダルを追っている女性リポ-ターが、総理大臣が通っている理容室の情報を得て、偶然を装いその理容室へ行って髪をカットされている総理大臣にいろいろと質問をするシーンだった。
時間は短いシーンだが、髪をカットしている場面なので、タレントさんを指導しても時間がかかってしまう、ということで、本職に出てもらうことになったようだ。
理容の仕事はまわりで見ていると簡単そうに見えるが、やってみるとなかなかむずかしい。今までに映画、テレビ、舞台などで理容技術の指導をしてきたが、簡単な技術のようでも、みなさんはむずかしいと言っている。
テレビの中では2,3分なのだが撮影には5時間くらいかかっている。
以前お手伝いをした、映画「私は貝になりたい」の撮影のときなどはすべてセットで行ったが、今回はセットではなく、お店を利用したために狭いところでカメラの移動や外の騒音などで大変だった。
昔は、テレビや映画で理容師の仕事の場面が出てくると何かおかしかった。しかし最近では、見る人の目が肥えてきたのか、ごまかしができないようで、技術指導の依頼が多くなっている。
今回のドラマを見た人にはわかったと思うが、理容店のシーンが物語の中で重要な場面だった。
テレビを見ているだけではわからないが、撮影する現場は本当に大変だ。番組製作は多くの人の協力で出来ているといつも思う。
しかし、テレビの影響力はよほど大きいとみえる。テレビで放映されたのが、香川県高松市で行われた全国理容競技大会の前日の日曜日の9時だったので、見た人が多く、大会当日には、「テレビで見たよ!」とおどろくほど大勢の方に声をかけられた。
業界の良きスポークスマンとなるのも大切な仕事なので、これからもこの仕事の良さが伝えられればと思い、様々なかたちのご協力を惜しまないものである。





