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理美容界のニューウェーたち! 第1回「伝統を守り続ける改革者」木下裕章さん(1987年卒業33期生)

「理容師」になってから「美容師」になったことに大きな意味があった。

佐藤秀樹

Profile
東京都出身
磯田真弘(いそだ まさひろ)
中央理美容専門学校 理容科26期卒
「AZ hair」代表
メイクアップアーティスト
メイクアッププロジェクト「メイクアップポジション」主宰。

浅草橋にてサロン「AZ hair」を経営。メイクアップアーティスト、フェイスカラープランナー、ヘアスタイリスト等、多数の顔を持つ。

俳優、女優、シンガーなどの有名アーティストのヘアから、メイクアップ、プランニングまで、モードファッションコレクション、映画、TV,、CM、ステージ、雑誌、プロモーションDVDなど、作品は多数。

中央理美容専門学校にてメイクアップ、デザイン学、科学、色彩学、心理学等をベースにした、新しい授業形態「メイク・デザイン」の授業を担当。活躍の場はマルチに広がっている。

メイク現場での磯田先生
佐藤秀樹デモスト
メイクアップポジション
CLIPS
浅草橋にあります「AZ hair」が磯田先生の店
「あずまどこ」がネーミングの由来だそうです。
また、AtoZ(頭の先(A)からつま先(Z)まで)ヘアも
メイクも衣装もAZ-hairでプランニングさせていただ
きます!がお店のコンセプト。

そして、メイクアップポジションはこのビルに入ってい
ます。数々の映画やTVでも、大活躍のメンバー
が所属しています!



ジーパンにTシャツ、adidasのスニーカーで颯爽と校内を歩く姿。先生でありながらも生徒と等身大で話し、冗談を言い合い、勉強の他に、“本当に伝えたいこと”を授業に取り入れている磯田真弘先生。

理容師として浅草橋のサロンでオーナーを勤める傍ら、メイクアップアーティストとして数々の映画やミュージシャンなどのメイクを手がけメディアで大変活躍している。

そんな彼にとって、毎日は発見の日々なのだ。

TAYAのトップとして

理容師の両親の元に生まれ、幼少時代より仕事を見てきた彼にとって、理容師になることは自然の流れだった。

3代目になるべく、中央理容専門学校
(現:中央理美容専門学校)へ入学。

今も伝説として残る“華の26期生”。

彼曰く、「よく学び、よく遊んだ」という。

当時はまだメイクの授業もなく、不器用だった彼にとってワインディングは苦労したようだ。そして当時1番楽しかったことは「先生に怒られること!」

今でも当時の話を耳にする事があるが、とにかく皆やんちゃで個性が強かった。勉強においても遊びにおいても中途半端ではなく本気で取り組んだ。全てに対してどん欲だったという。

学生時代の意外な姿

卒業後は新宿のサロンへ就職。

ベーシックを勉強しコンテストに多数出場。いい成績を残すこと、技術を上げることに一生懸命になっていた。

そんなとき友人に頼まれた雑誌のヘアメイクの仕事。

シック・フェミニン・キュートetc.デザイン用語で注文され、その言葉の意味を理解することができなかった。もちろん撮影は中止。

技術はあると確信して望んだ撮影。サロンでの仕事はできてもデザインや空間などが全くわからず仕事にならなかった。

そのとき、自分に足りないものに気づいたのだ。それからというものサロンワークをベースにしながらも美術館へ行ったり、デザインを観たり雑誌をみたり感性を磨く勉強をした。

感性よりも“感受性” 共に創造していく“ものづくり”

そして24歳。彼の人生を変えた大きな出来事・・シュウ ウエムラ氏との出会いだった。

友人との関係でたまたま入ったファッションショーのバックヤードでシュウウエムラ氏の仕事の現場を見たのだ。1人のモデルさんがヘアメイクアーティストの手によってシック‥ダンディ‥キュートになったり…いろんな表情に変化する。目のあたりにした彼は圧倒され、一方的に弟子入りをお願いしたのだった。仕事を間近で見る機会を与えられ、そこから仕事を盗んだ。そしてシュウ ウエムラブランドの哲学であった「守・破・離」(シュハリ)の考え方を知り共感する。

そこから彼は変わった…進むべき道を見つけたのだ。

当時はメイクをやってる理容師はいないに等しかった。また、男性がメイクをやるなんて考えられない時代だった。

シュウ ウエムラ氏との出会い・・これは彼にとっての大きなきっかけ、チャンスだったのだ。

基本・伝統を守りそれを破り崩して発展させ、そして自分のオリジナルを作る・・これが「守・破・離」(シュハリ)だ。

見る・聞く・食べる・・・なんでも全てが勉強になった。

五感を磨き、感じ取ること、常にアンテナを張っていることが自然になった。そしてそこから見えてくるものがあった。

人は、新しさや変化を求める - 相手の心を動かすにはたくさんの引き出しがなければアイディアは生まれてこない。

そのときその瞬間だけ感じるのではなく、彼のそんなライフスタイルが新しいことを生み出し、時代の流れに自然とリンクしてくるのではないだろうか。

「相手の心を感じ、相手の心を動かすこと、これがプロなんです。」

毎日が発見で毎日が実験、そんな彼は教師でもあるが、勉強を続ける1人の生徒かもしれない。

   

Written by Tsukimisato

●AZ-hair

HEAD SPA  STYLING BOOTH

磯田先生の人柄が表れるサロン。浅草橋の大通りを1本入った静かな通りにあります。

一見、理容店とは思えない雰囲気の中に、ここにしかない色々な姿があります。

また、取材中は多様な音を鳴らす車が行き交う、浅草橋らしい場面にも会いました。