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理美容界のニューウェーたち! 第1回「伝統を守り続ける改革者」木下裕章さん(1987年卒業33期生)

「理容師」になってから「美容師」になったことに大きな意味があった。

MASA

Profile
中央理美容専門学校基礎科卒業後、専門科に進学。理容師免許・美容師免許の両方を持つ。高校時代は野球少年、しかし実家が理容室だったことから理容学校へ進学。と同時にボクシングを始めのめり込んでいく。プロテストにも合格し22歳までプロボクサーを続ける。
その後、埼玉のユニセックスサロンを経てTAYAへ。理美容の世界でトップを目指す。さらには有名ヘアメイクアーティストにも師事し理美容の枠を越えトータルにプロデュースしていく
有名タレント・ミュージシャン・ファッション雑誌などから、テレビ・様々なコレクションなどサロンワークだけでなく、幅広く活動している。
また2008年ロレアルのプロモーション広告の作品に抜擢され、今最も注目されるヘアメイクアーティストである。

恩師との再会
木村&MASA
専門科の時の担任であった木村先生と記念撮影。
木村先生は「大川君は中身も格好も昔とあまり変わらない、学生時代は芯はしっかりしていて優しい子だった。あまり目立たず控えめだったが、それでも印象に残る学生だった。今の活躍を思うと、強くなる人間ほど、同じような傾向があるような気がします。正直こんなに活躍するとは思わなかったです。担任としては嬉しい限りです。」

TAYAのトップとして

ロレアルのプロモーション広告をアジア人初として手がけたMASAさん。
来年には世界に向けてその作品が発信される。 「ロレアル」というと“美容”のイメージが強いが、MASAさんにはその枠に縛られている様子は見えない。 現に今でもメンズ・レディースとも、カットは理容のやり方なのだ。

有名タレントからジャーナリスト、モデルのヘアメイクも数多く手がける傍ら、全国に143店舗、約1900人が所属する株式会社TAYAのトップ、クリエイティブディレクターとして華やかな世界で働く彼の裏側には、常に強い意思と人の数倍もの影なる努力があった。

学生時代の意外な姿

学生時代はとにかく地味だった、と語るMASAさん。 家業が理容店だったことから理容学校に入ってみたものの、ボクシングに明け暮れていた。

学校でも先生から教えられたマニュアルに従ってやってただけだから上達するはずもなく、ワインディングも時間内に巻けなかったという。TAYAでトップクリエイターの座に座る彼だから、学生時代からコンテストに入賞したり、理容師になるためにわき目も振らずに突き進む優等生だったに違いない、と勝手なイメージを抱いていたが、意外と普通の学生と変わらない。どちらかというと、学生時代にはまだ方向性が定まっていないようだった。学校卒業後もプロボクサーとしての生活をしつつ、週末は実家の理容室を手伝う日々が22歳まで続いた。

感性よりも“感受性” 共に創造していく“ものづくり”

23歳、転機はやってきた。

友達がコンテストで優勝した。そのきれいに完成された作品に「自分は何をやってるんだろう」と思わせるほどの衝撃を受けた。

そこから一気にやる気になり練習の日々。この仕事に対して初めての自分の欲求。

ボクシングは辞め働きながら練習を積み重ね、なんと1年後同じ大会で準優勝、そしてその翌年には見事優勝する。 

TAYAに理容師として入社するが、美容師免許を取ることもヘアメイクアーティストになることもMASAさんにとっては自然の流れだった。

目標があり、それに向かってただ突き進んでいるのだ。


26歳で美容師としてデビュー。

しかしデビューからわずか1ヵ月後に当時のお客様だった人気お笑いコンビの縁で、『亭主改造計画』というテレビ番組に出るチャンスを得る。

新たな挑戦と試行錯誤の日々。髪だけにこだわらずメイクもファッションもトータルでやっていきたい、そんなビジョンが彼にはあった。

TAYAでは1日に20~25人の指名が入る。サロンではもちろん、メディアにおいても時間との勝負で感覚を大事にしている。

経験と努力の積み重ねによって得られたMASAさんの独特の感覚と技術を垣間見ることができたのが学園祭でのセミナーショー。仕事とはいえ、初めて会ったモデルさんの骨格や服装から、瞬時に的確なイメージを描き出し、そこからぴったりのヘアメイクを作り上げる過程に息を呑んだ。

MASAさんはこの感覚を大事にしている。

「感覚って言ってしまえばそれまでなんですけど、裏づけ・理論があってこその感覚なんです。」
自分で考え、自分でやろうと思って、自分で動いて得たもの、それは確実に自分の武器になっているのだ。

Written by Tsukimisato

●GRAND TAYA

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HEAD SPA &STYLING BOOTH   photo by TAYA